2011/10/27

PBP2011 Stage12_1:あまりに余裕なスタート直前

  8/21。
前日はホテルに戻ったのが22時。
写真撮影でマヤさんに会って、「どっか走ってきたの?」「ええ、オランダとか北のほうを。PBP終わったら今回はスイスアルプス走ります。」「スイスは昔スステン峠走ったけど景色が凄くステキなのよ。」とスステンなる峠を勧められてました。

  後半はホテルとホテルを繋いでカツカツのスケジュールなので予定ルート以外を通る余裕は無さそうだけど、一応調べてみようかな。スステンスステンと。あれ?そもそも予定ルートに入ってるようです。どこ走るのか自分でも全然わかってません。
  それからここまで溜まっていた日記を書いて、寝たのは25時過ぎ。
ベッドに入ると外からは激しい雨音、そして雷。もしかしてこれがサンダーストーム。晴れると思ってたのに今回もまた雨?気が重くなりながら眠りにつきました。

  翌朝は10時頃起床。すっかり晴れてます。
小倉さん小倉さん、隣の部屋の人のバイクについてるアレなんでしょう?


  ハブダイナモからUSB端子に5V給電する装置だって。へーそんなの市販されてるのね。


  で、そのハブダイナモの電力を使ってライト、GPS、カメラを動かしているようです。
リッチなハンドル周り。


  河内さんにはヒモ仲間扱いされます。


  ホテルのレストランでは皆だらーっと食事していました。
私は出発前食事を申し込んでいたのですが、混んでて大変なのと日本人で参加する人が周りに見当たらなかったので行くのを止めます。

  我々90時間の部のスタート時刻は18時。
ヒマなのでたけさんと一緒に明日早朝スタートする84時間の部の皆の部屋に押しかけ。


  泉さんたちはチーズ食べながらワイン飲んでました。
あと3時間ほどでスタートでワインを飲むわけにもいかずにチーズだけ頂いてグダグダとお喋り。

  ここでわかった日本人情報は
・私と同じくPBP前にヨーロッパを旅している最中に自転車を盗まれた人がいた。その人は新たな自転車を日本で組み、直前に来る友人に頼んで持ってきて貰った。(一人で2台運ぶの大変だっただろうな)
・それとは別に昨日盗まれた人が。ワイヤーロックかけてカフェで食事してたらワイヤー切られて持っていかれたらしい。
・前日に怪我(骨折?)した人がいてDNS。
・清水さんの家の犬は尻尾振りコンテストで2位になったことがあり、シッポ力が凄い。

  2003年にも日本人参加者で盗難に合ったという話は聞いてましたが(2007年はたぶん全員無事)、今回はこの時点で2人も盗まれてます。
そしてゴール後にもう一人。ホント気をつけないといけません。


  ギリギリまで寝てたほうがよかったかなー。
たけさんも前回参加しているし、今年に鎖骨を折っているとはいえ恐らくPBPを完走できないなんてことは考えていないのだと思います。
80時間の部なわけでもなく、なんかまあダラっと参加してダラっと完走すればいいやって、気負う風もなくダラダラと2人でノンビリ。


  フランスパンは半分になりました。盗まれないようにワイヤーロックで固定します。
これを見た女性に「月曜日、火曜日、水曜日、木曜日…凄い持つわ」と指差しながらフランス語で、多分そんなことを言われました。


  出発前。荷物は半分置いてパニアバッグは片側のみ。

  80時間の部が16時とそろそろスタートなので、ホテル近くを通るのを見てから会場に行きましょう。出発しようとすると80時間の部のコウタローさんが部屋から出現。あれ?もうスタートなんじゃないの?なにやってるの??
「スタートは混んで並ぶから最前列に出る気が無い以上ゆっくり向かえばいい」と相変わらずのマイペースっぷり。


  84時間スタートの人も一緒に、交差点で先頭集団が来るのを待ちます。
警察官が待機しています。


  中央分離帯で今か今かと待ち続ける90時間の皆。


  現地の人も応援に出てきました。


  警察官が無線を受け、道路に出て車をブロックします。いよいよです。


  あの遠くに見えるのは…
我々が「キターキター」と叫んでいたら、現地のオバチャンも一緒に「キター」と叫んでました。こっち側の人に教えてくれてるのかな。


  先導車が通り


  バイクの後に集団が。


  かなりの密集度、速度でコーナーを曲がっていきます。
90時間の部も序盤の先頭集団はそこそこレースっぽいけど、ここまでの速度じゃなかったなあ。


  レースと違うのはフロントバッグなどをつけている人がいること。
しかし皆さん恐ろしく身軽で、ホントに1200km走るの?って装備の人が多いです。

  これはおそらく各コントロールポイントで手厚いサポートを受けられるため。特に3桁番台のフランス人は殆ど荷物持っていません。
写真の一人フロントバッグをつけた人は1953番と4桁。フランス人では無いのでサポートが無くて荷物持って走るのでしょう。


  日の丸がついたサドルバッグだけ写ってました。誰だろか。


  同じジャージに身を固めたチームも走り去っていきます。
Heinemann PBP Teamとジャージに書かれたこのチーム。なんと自転車も全員同じもの。
PBPは商業的にスポンサーを付けてはいけないのですが、自転車まで揃っているこの人たちがどういうチームなのかちょっと気になります。

  さて、我々もスタート地点に移動しますか。


  竹馬に乗った人が踊ってたり、ちょっとお祭りっぽい雰囲気。


  うまい具合に前のほうに並ぶことが出来ました。


  フランスの石畳でどーもくんが落ちないといいのですが。


  トイレに行くと行列が。
トイレ待ち?いやそうではなくて水道水待ちみたい。
この時は到着したばかりで何故こんな行列がと不思議でしたが、とにかく暑いんです。


  ゲートが開き、列が動き始めてグラウンドに入りました。
ここで4年前と同じ間違いを犯します。

  グラウンドに入った参加者はトラック右回りと左回りの2つに分かれます。ぐるっと半周後にまた合流してスタート。
ここの合流ポイントはグラウンドに対して斜め手前側方向に抜け出るようになっていて、うーん説明が下手ですが左側ルート、右回りの人はグラウンドから出る道が鋭角に戻る形になるのです。

  密集状態の中、自転車を押したまま鋭角に曲がらねばならない左側行列。そのため右側と比べて全然前に進みません。
一緒に並んでいて右を選んだ皆は遥か先のほうにいってしまいました。


  先頭付近にいるのはマヤさん?
今回はVIPでは無いと思うのだけれど、相変わらず抜群なポジショニング。

  他にも先頭には会長の姿。会長と一緒に山口さん。
あれは黄門様をガードする助さんだね。角さんは84時間の部の泉さん、後から追いついてくるはず。じゃあ八兵衛は誰だろうというと、多分コウタローさん。


  隣の人のライト周り。
金具を自作してステムから伸ばしています。参加者のバイクは細かい工夫がしてあって面白いです。


  ようやくスタート地点まで来ました。
一緒に並んたけさんや河内さんは第一ウェーブでスタートしたのに、私は50分遅れの第三ウェーブ。
炎天下の中の50分で既にボトルの水は半分無くなってます。


  あれ?岩本さん。
私の後ろのほうにいるなあと思ったらいつの間にか消えてたけどどうしてここに?
左側の列が進まないから一旦引き返して右側に移ったと。それで私と同じスタートですか…

  レースでもそうだけど、私は集団内でのポジショニング下手なんだよね。
特に今回はパニアバッグが邪魔になってしまって前に全然進めませんでした。

  このバルーンの先では火の輪を回して大道芸人がスタート前の退屈な時間を繋いでいます。


  民族楽器?で音楽を奏でている人も。

  2011年8月21日18時50分。PBP、スタート。



  ホテルから会場まで。
右にグギっと曲がっている所で80時間の通過を見学。コースはここをホテルとは逆に西に曲がります。

■8/21, Stage-12 (ホテル - PBPスタート地点)
走行距離 5km
累積標高 88m

■ここまでの累積: 距離 1155km, 標高 7839m

  PBPが始まると写真全然無いんです…一眼持ってるのに何故か撮る気しなかったんです…
これからの日記どうしよう。



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