2011/11/24

PBP2011 Stage17_2:欧州走行録カイジ


  また謎の塔です。
何も無い平地にアクセントを添えてくれるコイツは見かける度に前と違った形をしています。
同じ業者が同じものを作るってことは無いのでしょうかね。


  鶏のお店?
カフェやレストランでゆっくり昼食に憧れもしますが、後半戦ではそんな余裕はありません。

  この辺りの集落の中では少し大きめの町、サン=トリヴィエ=ド=クルト(Saint-Trivier-de-Courtes)ではお祭りっぽく出店が並んでいました。


  メリーゴーランド(生)です。
ヘルメット被って乗るのかなあ。


  何も挟んでいない生地だけのクレープが1ユーロ。
これを買って食べながら町の中をテクテクと。


  日本の出店と違うのはエアコンが売ってるところ。
他にも浄水器や芝刈機、液晶TVなどの大型の物がタープの下に並んでいました。
  「パパ暑いよ。あのエアコン買ってー」とか日常茶飯事なんでしょうか?そういう大物って店で買うんじゃないの?店が遠いから出張販売みたいな感じなんですかねえ。


  ホットドッグとチュロス売り。
パンを金属の棒にブスっと刺します。この棒が熱くなるようでしばらく放置した後に


  パンに開いた穴にケチャップとマスタードを塗ったフランクフルトを入れて完成。
へー、半分に切ったパンに挟むんじゃないんですね。これだとソースがはみ出したりしにくくて補給食にいいかも。

  フランクフルトがプリっとしてて美味しかったのでもう一つ買って持っていこうかと思いましたが、他にも店はあるだろうと先を急ぎます。


  道の脇の芝生からウインウインと謎のモーター音。
掃除機ロボットのようなものが勝手に動いています。でも掃除機じゃないだろうし、芝刈り機でもなさそう。農薬撒いてるふうでもないし、これは一体何をするものなのでしょう?

  この辺り(標高200m)から標高500mまでちょっとした峠です。
ヨーロッパを走っていて感じるのが、普通のオッサンが速いこと。マウンテンバイクのオッサン2名+若い女性1名の3人組と抜きつ抜かれつ峠を登ります

  さっきホットドッグ買ったときにドリンクも買えばよかったな。
気温は20℃前半で暑くはないものの、そろそろスタートから100kmを超えてホテルで汲んできた水1.5リットルは無くなりそうです。クレープとホットドッグだけではお腹も空いてきます。


  150mくらい下ってサン=ジュリアン(Saint-Julien)の町。
教会の周りでお祭り?しています。ぬいぐるみの射的と子供用電気カートがこちらのお祭りの定番みたい。

  ここでも食事にありつけずにさらに先へ。
水がいよいよ無くなってきて残り50mlくらいの水で口を湿らせながら店を探します。
  次の町まであと○kmの標識に、今度こそは店くらいあるだろうと期待しながら町に突入。民家が5軒くらい並んでて300m走ると町終了の標識、そして次の町へ期待の繰り返し。補給ポイントが全くありません。

  今日はなんだかバザーとか出店を良く見るなあと思ったら、日曜日なんですね。
PBPスタートから3,4日しか経過してない気分だったので日曜ということに全く気がついていませんでした。
道理で店開いてないわけだよ…スタート直後の大きな街のパン屋に人が並んでいたのは開いてる数少ない店だったからかも。あそこでパンを買うべきでした。

  「パンー、水ー」とフラフラしながら次の峠を越えようとすると、また「ROUTE BARREE 15km先」の看板が。
最初に焦った後何度かバリア見てるけどどれもたいしたことないし、どうせ今回も問題ないでしょ。
躊躇うことなく先へ進みます。あと12km,10km,9km,8km,7km…

  あれ?今回のバリア看板はなんか多いかな?1kmごとに設置なんて今までに無かったパターンです。もし道が全く通れないようだったら横の草地とかを突っ切ればいいや。この辺りはホントに道が無くて迂回してる時間なんて無いし。

  バリア残り300mで目の前に見えたのは川。
もしかしてこれは…


  恐怖の橋バリア。

  恐るるに足らずなんて言ってゴメンなさい。道をそれて突っ切ろうにも先が川では渡れません。
どうしよう、これはもうダメかとバリアをよく見ると右側に人が通れる隙間があります。なんだ人は通れるのね、よかったよかった。


  ってなにこれー。

  長さ2mほどの窪みに20cm幅の板が渡されています。もしやこれを渡れと言うのか…
写真で見えるように奥の部分は高さ1mほどですが、半分より手前側はもう一段低くなっていて下まで2mくらい。落ちたら無傷ですみそうはありません。

  平常時に20cm幅を渡ることはできても、落下の恐怖に怯えこの上を走るのは無理!
まさかフランスに来て「カイジごっこ」やるとは思いませんでした。下に下りて渡ろうとも思いましたが高さ2mでは自転車を下ろすのが大変です。


  悩んだ末、こんなふうにサドルを持って自転車を押しながら渡ります。
ハンドルに手は触れていないのでグラっときて前輪が横を向いちゃったらピンチです。写真撮るために片手を離してカメラのファインダーを覗いた時はちょっとドキドキしました。落ちてフレーム折れてツーリング終了とか悲しすぎです。


  橋の向こう側にも同じように板が。写真は渡りきった後に振り返って撮影したもの。
パニアバッグを外して数回にわけて担いで渡るのが安全だったかな。


  バリア先にあった交差点では橋の向こうの町の名前が黒くつぶされています。
この橋を渡る前にも黒塗り看板はありましたがここまで真っ黒ではなかったため、「過疎すぎて町がなくなったのだろう」と気に留めずスルーしてました。

  ま、渡れてよかったです。あーお腹ペコペコ。



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