2014年8月29日金曜日

SR2400_07:選ばれざる者たち

  しらびその登りは一部ダート区間があった。
雨で濡れるとゴムが切れやすくなるためパンクが心配。今回はいつも信頼のGP4000Sではなく、色が赤でカッコイイからという理由だけでPRO4で来ちゃったからな。

  空腹と戦いながら頂上を目指すうちに雨は上がる。

○PC3 しらびそ峠 8/11 16:40

  止んでも真っ白で下界は見えないんだけどね。

  とにかく食い物を。頂上にはレストランがあったはず。しかし営業は15時半までだと…

  売店は18時まで開いててセーフ。
日帰り入浴もあるためボロ雑巾状態だったらここで温まるのも手かも。

  「み・みせがなく・て…」息絶え絶えにパンを掴んでレジへ。座ってゆっくり食べてとオバチャン。

  余りに死にそうに見えたのか、貪り食う横にオバチャンが現れりんごサイダーを置いていった。
「え?お金は?」「いいよ」

  カロリー摂取で復活した後はオバチャンと話す。
りんごサイダーありがとう、次は泊まりに来ます。と伝え暗くなる前に下山。本当に10月に泊まる予定があったんだけど、満室で下栗の里になっちゃいました。

  その下栗の里までの下りはタイトなカーブの連続。
しかも民家へと続く行き止まりの道と本線がわかりづらい。

  こちら側は降っていなかったのが路面が濡れていなくて助かったが、前日の台風の影響で葉っぱが散乱していて酷い状況だった。慎重にゆっくりと下る。

  ハイランドしらびそで皆のツイートを見て「乗鞍スカイラインは雨量による通行止めから法面決壊で通行止めに変更」になったことを知る。今日はそれほど降っていないから大丈夫だと思っていたのに。

  同じく3連戦のタカトリは前日通れず。「悔やむことはない、天に選ばれなかっただけだ」とさも自分が選ばれた存在であるかのようなコメントを残したが、まさか私も選ばれた者では無いと?
  気になってスマホで情報を確認しながら(もちろん停車してね)走る。乗鞍の通行止め情報はWEBでの情報公開が全くなされていなくて、個人Blogだけが頼りという状態。道が崩れているならもうダメだろう。まさかこんな形で3連戦が達成できないだなんて…

○PC4 阿南町役場 8/11 19:35

  ダラダラ走ってもう日が暮れてしまった。乗鞍のことを調べるにしてもホテルまで走ってからにすればよかった。雨はたまにパラつく程度で気温はそれほど低くなかったため、カッパを脱いでサドルバッグのレインカバー下に突っ込んでいる。

  下栗の里からここまではそれなりに道も広くなるのに補給ポイントは全く無し。パンを余分に買っておかず「なにまた同じ過ちをしているんだ」と後悔する。が、公衆トイレや自販機などはあるし、そもそも頑張って走っていないのでしらびそのような大変なハラヘリにはならなかった。

  そして遂に、120kmぶりくらいのコンビニ。
こんなに長くコンビニが無いのって北海道を走ったときぶりじゃないだろうか。

  SR600Fujiももちろん補給困難ポイントはある。ただこのNihonAlpsはありそうな道路なのに何もない、というのが恐ろしい。(東さん談)

  アルクマのおもてなし。

  飯田までは下り基調で30km弱。1時間もあれば着けるだろう。40分ほど滞在しパスタやオニギリを腹に詰め込んだ。
  この日から先、ホテル1時間ほど前で夕食をしっかり食いその後は流して走ることにしている。お腹が一杯だと胃が働いていて全力睡眠に支障がでるかもしれないと考えたからだ。結果これは大成功だったと思う。

□ホテル着 8/11 21:30
  ホテルというより民宿。
乗鞍が通行止めとなるとどうすればいいんだろう。今回の目標はSR600を3連続で走る他に、全体で2400km,獲得標高4万のコースを200時間で走るというものがあった。この為に用意してきたルートが乗鞍不通過により獲得標高が足りなくなる恐れがある。迂回した場合の標高差はどれだけなんだろうか。

  そうか、スカイラインがダメならエコーラインから登ればいいんだ。そもそも明日は時間的余裕がかなりあったはず。安房峠を超えたあとに逆から乗鞍に登れば獲得標高は確実に上回るし、誰がどう見てもこれは完走してるようなものだ。「天が俺を認めぬのなら、認定など要らぬ!」

  となると明日は3時には出発しないといけないな。
窓の外からトランペットの音が聞こえていたが、気になることも無くすぐに眠りについた。

2014年8月28日木曜日

SR2400_06:晴れ、そして待望の追い風(但しスタートまで)

□8/11
  前日と同じく目覚ましが鳴る10分ほど前に目が覚めた。今回のロングライド、睡眠は全然足りていなくとも全ての朝にアラーム数分前に目覚めている。仕事じゃ絶対無理なのに、なんという集中力。

  バイキングでたらふく胃に詰め込む。
日本アルプスのスタートを富士クローズ7時間後とした時に、間のここ石和に泊まったのはホテルで朝食を食べたかったため。ガツガツ食べれば朝食代浮くからね(貧乏)。

  自転車のチェーンは錆が浮いていた。注油して空気を入れて出発。チャプチャプ音がするとか、時間が無いから気づいたら負け。

○ホテル出発 8/11 7:35

  晴れてる。なんて気持ちいい朝、昨日の天気が嘘のようだ。
雨さえ降らなければあとはもうなんでもいい。それなのにスタート地点までは強い追い風。3日目にして遂に待望の追い風、最高すぎる。

  強風による脚や、雨の中走った体のダメージは思ったほど無い。やはりペースを守って走るのは楽なもんだ。

  20号から小淵沢への分岐点。ここにはサントリーのウイスキー工場がある。通る度に寄りたいと思うんだけど、鈴木家の足はいつも自転車。
  晴れだと思ってた天気、ここにきて早くも降ってきた。なんなのもう、これ。

  横のコンビニで補給。ペプシBIGなるものはカフェイン含有量114mg。持ってるカフェイン錠が200mgだから、これだけあれば眠くなった時に十分ドーピング期待できるかも。
  と写真を撮っていて気づいたのが

  栄村のシールが剥がれてる!通過チェックで様々な色のシールが貼られていたのに、昨日の雨だけでこんなになるものなのか。
  しかし金色は無傷だ。流石ゴールド、輝きは永遠。

  このコンビニから小淵沢駅までは直線で2kmか。GPSを見てスタートに間に合うように出発する。
が、ループ橋ありのウネウネ登りで、実際の距離は5kmだった。数分遅れてスタート地点到着。

○SR600 Nihon Alps スタート 8/11 10:00

  スタートしてすぐにまた20号まで下り、そこから富士見峠への登り。

  降っていた雨はすぐに上がり、また青空が見えだした。茅野手前から20号をそれ、杖突峠へ。

  諏訪の街並み。景色も素晴らしく写真を撮りたくなってしまう。
でも脚を止めずに登り楽しみたい。カメラを持ったサイクリングはいつもそんな葛藤がある。今回のロングライドはそこまで時間的に厳しくないが十分な睡眠を確保するためには先を急ぎたいという、これまた悩ましい問題もある。

  峠を越えると風向きは向かい風に。まあここまで追い風で来たんだから方向変わったら向かい風になるのはあたりまえだ。全然問題ない。

  落武者さとうの日記にもあった警官カカシ。夜中に遭遇したら確実にビビる。
昼に走って驚いたのは後ろにあるベニアのパトカー。こいつについているのは本物のホイール。しかもベニアを挟んで4輪あった。なんという無駄。

  今日は気分がいい。余りに気分がいいからちょっと思いっきり走ってみようと思う。
  分杭峠入口で「乗用車は頂上に止められないよ、シャトルバスで行け」との乗り場や謎のゼロ磁場水を観察した後、ヒルクライムスタート。

  パニアバッグをつけたツーリング集団がいた。超蛇行している中を軽快に登る。

○PC2 分杭峠 8/11 13:45

  疲れたー。やっぱり全開で坂を登るのは気持ちがいい。
STRAVAのデータは、ヒルクラ開始したのと写真撮ったのが計測セグメント内で大したこと無いんだが、まあ多分それなりに登れたんじゃないかな。

  ここはゼロ磁場。
ゼロ磁場がなんなのかさっぱりわからない。きっとSEVやマイナスイオンみたいなものかと思う。そんな所シャトルバスで誰が来るんだよ、と疑問に思っていたのに

  結構人がいた。どこにも商売のタネはあるものだ。

  この先の下りは道幅の細い山道。意外と見通しがいいため速度は出せる。

  山道を抜けると道は広くなってきた。しかし店は全然ない。このまま大鹿村へ。

  大鹿村役場のトイレ。スギとヒノキの香りがし、清潔感もあっていいトイレだ。ここでボトルに水を汲んだ。
  しかし本当はこの大鹿村でなんからの食糧を確保すべきだったんだ。(あったのかどうかは不明。少なくともコンビニは無し)

  役場過ぎてすこし先のカカシ。この辺りはリアルカカシ文化なのだろうか。

  ブルベでハンガーノックになんてならないと思っている。ペースを抑えてまったり走れば100km以上無補給で走れる、必要なのは水だけだ。
  だけどそれはゆっくり走った時の話で分杭峠のような走りをしちゃうと、糖質と脂質の消費割合は全く違ってくるわけで、要するにゼロ磁場に体内の糖質をゼロにされた。

  酷いハラヘリだ。もはや脳が必要な糖質すら無くなっている気がする。恐るべしゼロ磁場。そして補給ポイントもゼロ。
  何度工事のオジサンに「飴かなにか無いですか」とねだろうと思ったことか。頭がシャキっとするだけのカロリーがあればいい、草を食うのはどうだろうか?草ってカロリーどれだけあるのかな?カエルのほうがいいんじゃないか。
  ボンヤリとした頭でそんなことを考えながら走っていた。しらびそ登り地点には自販機や、ちょっとした店があったはず。そこまで行けば…

  しかしこれはコースを勘違い。国道474を越えてくる小沢を通るとばかり思っていたんだ。ここが次の補給ポイントだと。
  全く何もないまましらびその登りへ突入。しらびそヒルクライムは初めて優勝した(所詮年代別だけど)ヒルクライム、前日の糸魚川ファストランでクランク勘合ボルトが折れるなど思い出満載だった大会だ。このしらびそも全力で登りたかったのに、もうそんな元気は全くない。

  追い打ちをかけるように雨が降ってきた。ハイハイ、雨雨。カッパを着てダラダラと登坂する。どうせ速度出ないからいいや。

2014年8月27日水曜日

SR2400_05:次へ移動、その前に

  妻に頼んで高尾に新しいDynaPackDXを買ってきてもらっていた。
SR600の繋ぎ時間とはいえツーリング中にこうやって人の助けを借りるのはなんだか反則な気がしてしまう。まあPCだから良しとしよう。

  壊れたDynaPackをまた使うのは不安で別のサドルバッグ案も考えたが家にあるシートポスト系のキャリアはポスト系が合わずに無理(多分パーツはあるけど妻には探せない)。
  新しいサドルバッグを買ってきて貰った場合太腿の後ろが当たって漕いでてストレスになる可能性があったのが嫌で、まあ最悪あと1800km持てばいいやと同じものを選択したわけ。
  補強として輪行用のストラップでサドルレールからもフレーム部分を吊るように止めた。これなら負荷がかかるところが分散してすぐ折れることは無いだろう。

  デイパックは一応防水なようだったが、台風の前にそんなものが役に立つはずもなく中身はグチョグチョ。濡れないようにジップロックで小分けしていたつもりも、幾つかの袋は口が開いて浸水していた。
  これらを拭きながら荷物の移し替えを行っていると、

  知った頭が来た。
  Eijiさんに続いてminoさんまで応援に来てくれた。minoさんといえばスタッフもやってる日本屈指のランドヌール。
  会うたびに黒く、脚も無機質になっていてもはや人間とは思えない。本人が今がピークと言う通り余りに登りが速くなっており、正直直接対決?は避けたい相手だ。

  補給用にと羊羹を頂く。
  これからSR600Fujiをスタートするという方と見送りが2名やってきた。走ってきたばかりだし何かアドバイスしたい所だが、雨と風が酷い以外に何か覚えてることってあったっけ?
  次のスタートを考えると4時間遅れの今ここでゆっくりする時間は無い、それでもダラダラしてしまった。今考えたらここで話してる間にホイールの水抜くとかメンテしとけば良かったんだよな。

  新しいDynaPackを装備し本日の目的地、石和まで80km。GPSのルートが表示されなくなり浸水して壊れたのかと焦る。再起動したら復活。
  デイパックを背負わないで走るのは楽でいい。慣れない錘で肩がバキバキになっており、これ以上背負い続けるのは厳しかったのではないか。

□拡張PC1 大垂水峠 8/10 20:14

  今日はずっと向かい風だったはずなのにUターンしても向かい風。
  ああ、そういや山伏峠からの下りは風向きが変わって追い風だったんだっけ。台風は西にいるのに何故向かい風なのか不満を垂らしながら漕ぐ。

  暗闇と共に眠気が徐々にやってきた。
大月でコンビニ休憩、笹子トンネルへの登りでカフェイン錠剤を飲んだ後に目を閉じる。Twitterでの皆の応援メッセージを読んで気分を高め、再出発。

  トンネルを抜け、甲州に入った辺りから激しい雨。
路面の状態を見ると止んでいた雨がまた降りだしたのではなく、山梨はずっと降り続けている感じだ。せっかく大雨地帯を抜けたのにまた戻ってくるなんてドMにも程がある。

□ホテル着 8/11 0:34
  途中仮眠もあり到着は翌日になってしまった。明日の朝は7:30に出発。
洗濯や濡れた装備の確認など最低限のことを行い、あとは全て睡眠に割かねばならない。

  土砂降りの中を走ってきたので体はズブ濡れ。
ホテル前でタオルで体を拭きチェックイン。ルートイン系列なので自転車を室内持ち込みは最初から諦める。濡れていてしっかり拭くのも面倒だった。ホテル内のデッドスペースに置かせてもらえることとなり、体を拭いたタオルで水気だけ落とした。注油したいが、それよりも寝たい。

  部屋に入ってまず洗濯、ツーリングはこれにとられる時間が厳しい。専属洗濯係がいればあと30km/dayくらいは走れるのに。

  携帯工具、ピカピカだったのが1日でこんなになっていた。それに問題なのはiBike。出力計を普通のサイコンとしても利用しており、これがなくなると走行距離がGPSの誤差の多い値となってしまう。
  雨の中走ると計測の値がおかしくなることはよくある。前面の風速計の穴から水が入って正常に測れなくなるためだが、これは乾けば復活していた。
  今回は液晶の中に水が溜まっており、振るとチャプチャプ音がする。河口湖手前であわててバッグにしまったのは手遅れだったようだ。どこから入ったのが調べると裏の電池ボックス蓋から浸水したっぽい。ゴムパッキンついてるんだけどね。

  しかし昨日今日は、酷い日だった。自分でもよくここまで走ったと思う。
  休憩含んで20km/hで走れる調子には戻っていた、しかしトラブルと台風で時間を取られ過ぎだ。それに脚、ダンシングを極力使わず筋肉が疲れないように登ったのに向かい風で消費することとなるとは。雨で体力もかなり持っていかれた。
  坂を登った記憶なんて全く無い(あー白根山調子良かったのは覚えてるか)。残っているのは、風と、雨と、寒さ、それからデイパックの重さ。

  明日からは、台風一過で素敵な日が続くに違いない。
坂を登って、景色を眺めて、そう雨じゃなくて登りで苦しみたいんだよ。期待しながら眠りへと落ちていった。

2014年8月26日火曜日

SR2400_04:台風接近、舞台は山中海から道志川へ。

○8/10
□ホテル発 8/10 4:00
  トラブルにより睡眠時間が予定より減ってしまったため出発を1時間遅らせた。
もともと4時から走り始めるという計画だったのだが前週栄村に移動した時は暑く、日が昇るまでが勝負と思い3時に変更。それを4時に戻す。
  昨晩の寒さでは走りだしてすぐに夜が明けたほうがいいと感じたのも大きなポイント。それにもう日の出の時刻ってだいぶ遅くなってきてる。

  止んでるかもの期待空しく、外に出るとしっかりとした雨。雨の中出発していくのはツラい。
思ったほど気温が低くないのが救いか。カッパを着てダラダラ登る。

□PC8 女の神展望台 8/10 04:36
  まだ辺りは暗い。

  高感度で撮影してさっさと下る。

  寒い下りの後は麦草へ、夜は明けるも雨のため薄暗い。
名のある2000m超峠は斜度が低いためそこまで平均速度が落ちないものが多い。このSR600Fujiで個人的にキツいと感じる箇所は菅平と美ヶ原。それらと比べて麦草峠は斜度も無くAve12km/hくらいで淡々と登る。

□PC9 麦草峠 8/10 06:15
  登りの雨はパラパラ程度であった。

  今回のSR、バックアップを兼ねてPC写真はtweetしている。
  写真と共に「今日は冷たいけどアツアツの時もあるんだぜ」なんて呟こうとしたのがビーナスの怒りを買ったらしい。下りに入ると本気の土砂降りに。いよいよ台風接近による影響が大きくなってきたか。

  昨日の渋峠や美ヶ原よりは気温は高い気がする。でもやっぱり下りの雨は寒いし、なにより顔に打ち付ける大粒の雨が痛い。
  カーボンリムの雨天時ブレーキ制動はブレーキをかけて表面の水が飛んで?からガツんと効く感じがある。小刻みにブレーキをかけて水を飛ばしながら、ブレーキシューの残りを気にしながら下って国道141号。手前にあるヤマザキストアはまだ開店前だった。

  野辺山を超え、コンビニへ。
野辺山16℃の表示でかなり暖かい。そこまで寒くないと感じた麦草頂上も気温は10℃程度だったのか。

  一旦休んでしまうとこの雨の中なかなか出発する気になれない。
暖かくなった、といってもまだ寒いしここから韮崎まではずっと下り。だいたい何故昨日キャリア破損時にタイツを送ってしまったのか。パニクっていたとしか思えない。

  そうそう、あれを買っておこう。

  トイレで生着替え(上からカッパズボン履くよ)。

  スジスジ感が無くなってノッペリとした。流石美しく魅せる、だ。
  リュウさんから「元の脚の色とかわらん」とのコメントを頂く。「ナース用の白」とかいうヤツにしたかったけど、サイズが無かったのよ。

■ストッキング着用時の注意
  もちろん厚手の(デニール値が高い)ほうが防寒効果は高いですが、コンビニではまず売っていません。薄手でもカッパの下に着る場合はかなりの効果が期待できます。
  男性が女性用のものを履くのでサイズ的には無理をすることが多くなります。太腿部分などは伸びるのでいいんですが、問題なのは爪先。ストッキングの爪先はかなり補強されていて破れにくく=変形しにくくなっています。
  この為長時間着用すると指先が締め付けられて痛みを感じることがあります。爪先部分は破って履くのをオススメします。

□PC10 JR鉄道最高点 8/10 8:57
  ストッキングで防寒対策を高めたら雨が弱くなってきた。

  問題なのは風。常時激しく吹いているわけではなく、時折前から突風がやってくる。それに合わせていきなり雨がドバっとくることも。

  しばらく下るうちに雨は上がり、東の空が晴れてきた。
今までの雨風とは打って変わって落ち着いた天気となり、台風の目に入ったのではと思ったほど。(実際台風は数百km西にいた)

  折角着たストッキングを脱ぐ。あれ?履いたと思ったのに履いていない?どこへ行ってしまったんだ?ペダリングによる太腿部分の伸びで薄くなって地肌との区別がつかなくなってきたようだ。リュウさんに言われた通りだ。

□PC11 JR芦川駅 8/10 11:40
  韮崎を超えたあたりからまた雨が降りだしている。

  ここ芦川駅から山伏峠まで、過去の自転車体験の中で最も過酷な天気の60kmとなる。

  まずは風。オカシイ。
写真左が進行方向。常に強い風が吹いているわけではなく、いきなりブワっとくる。突風に煽られた瞬間は誇張でなく前に全く進めない。

  雨も小降りになったかと思うといきなり激しく。ゴーという音の突風と共に前から迫ってくるその迫力はまるで絨毯爆撃のよう。

  道には枝や小石、物干し竿やゴミ箱が散乱しており、たまに前から枝が転がってくる。
(写真は小降りになった時に撮ったもの、こういった葉のない枝だと風で迫ってくることは無い)
  前週の栄村でエイドで繰り出されるスイカに「こんなにスイカあるなら坂の上から障害物として転がしてくれたら楽しい」なんてさとうさんと話してたバチが当たったのか。

  心配なのはこの先の天気で、芦川で気象情報を見たところ「河口湖周辺では夕方から大雨の恐れ」とあった。今でも十分な大雨なのにこれ以上の大雨とはどういうことか。そんなに降ったら道志道が通れなくなってしまうかもしれない。焦りによる苛立ちで妻からのキャリア購入電話にカリカリしてあたってしまう。何故こんなアホみたいな天気の中を走っているのか。

  河口湖~山中湖は、残念ながら大雨前に通過はできなかったようで、信号待ちで止まっていると滝に打たれている気分になる。カメラなんてとても出せない。
  実際この台風の影響による大雨、河口湖周辺は全国的に上位な状態だった。

  もう完全にびしょ濡れで寒くなってきた。河口湖町では持ってたタオルで体を拭いてNEWタオル買いにコンビニ停車、長袖インナーを着る。ここでまたストッキングを履いたが雨でベタベタして上手く履けない。

□PC12 山中諏訪明神 8/10 15:32
  富士山なんて見えるわけはなくこちらで代用。そういやこのSR600FujiでこのPCまで来たのは3回目だが、富士山の写真を撮ったことは無い。コース名に異議を唱えたいと思う。

  ここで酷かったのは風。写真を撮っている間にも上から枝が降ってきた。
風向きが東南東な中、山中湖西側から北岸を東に向かう。遮るものが何もない湖面を強烈な風が横切ってくる。

  これはなんだ?海か?

  風が強すぎて東に向かって走れない。余りに危険だと感じ、道路に併設された湖岸のサイクリングロードを押すことにする。
  が、どうやら激しい雨だと思っていたのは湖の水が風で巻き上げられたものらしく、湖岸に接した道なんて歩けたもんじゃない。

  鳥たちもめちゃ耐えてた。

  結局、車道の脇を歩くのが一番マシという結論に達し、テールライトを全開にして1.5kmほど押した。
  湖から少し離れて登りがある部分(ママの森)に入ると風は弱まり、自転車に乗れるようになる。ここでの問題は冠水。脇の細道から水が川のように流れ込んでくる。足をつくとくるぶしまで水の中。
  これ以降ホイールのリム内に水が溜まって振るとちゃぷちゃぷ言うようになってしまった。

  風さえ強まらなければ自転車には乗れる、あとは山伏峠を越えるだけ。
最後に立ちはだかったのは、

  山伏が流した涙は一筋の川となり山中海に流れ込む。それがこの道志川。
これ、そこそこの登り坂なので水はこっちに向かってきてるわけで、一緒に葉っぱや枝なんかも流れてくる。

  今日が終われば、この台風さえいなくなれば、明日からは台風一過の気持ちいい天気の中を走れるはず。
  それだけを楽しみにゴールへ。山伏峠を越えると雨は急速に小降りになり、道志道を抜けるころには完全に止んでいた。

□ゴール 高尾ファミリーマート 8/10 18:52
  1本目、SR600Fujiゴール。43時間52分。
40時間の予定が4時間も遅れてしまった。初日のキャリア破損トラブルは睡眠時間で相殺したとして、まあこの天気じゃ仕方ないか。

  走っているのはSR2400。Fujiが終わったからといってこの日がここで終わるわけではなく、このまま石和に向かう。

2014年8月22日金曜日

SR2400_03:初日からキャリア壊れる

  揺れがいつもより大きかったはずだ、

  シートポストキャリア(サドルバッグ)が折れていた。

  これはもう使えないだろう。何とか保持しているもう片側も折れたら荷物はホイールの上に落ち、大惨事になることは明らかだ。
  今回の荷物は5kg。妻によるとこいつの耐加重は4.5kgだったらしい。確かにオーバーしているから何も言えないが、まだ5,6000kmしか使ってないのに。
  おそらく今日一日で何かなったわけではなく、ここまでの金属疲労が積み重なったためだと思う。

  呆然としながらツイートする。
とにかく長すぎるのだ。これがあと200km程度ならどんな方法だってなんとかなる、しかし今日はまだ初日、残り距離は2200km。一時凌ぎの対策で走れる距離ではない。

  暫くたたずんでいると皆さんから色々な案を頂いた。
「どうせならシートポストも壊れてしまえばいいよ」といった非常に心温まるものも多かったが、たけさんの「テープでグルグルにする」、Eijiさんの「Amazonお急ぎ便で買って次のホテルに送る」、その他大勢の「背負う」が妥当なところか。このバッグは上下に開くタイプなため、テープでサドルレールにグルグルしたら開かなくなってしまう。この先雨予報で頻繁に雨具の出し入れを考えると背負う案しかないか。

  上保さんの国道403号に出ればD2あるよとの案で探してみるも見つからず。しかし403号沿いにベイシアがあるようだ。ここでデイパックを買って移し変えるしかない。レインカバーの紐使って折れたレールをサドルに括り付ける。暫くこれで走るも、やはりもう片側が折れた瞬間に大変なことになるので手で持って走ることにした。5kgを片手で持って走るのは重い。

  ベイシアでは2300円のデイパックを購入。ドイターのような背中のエアフローが考えられているものでは無いため、背負うと背中に密着して暑い。
  ペットボトル保温用のポケットがついており、この箇所の防水度が高くカメラと財布をしまうのに役立った。

  コンビ二で折れたバッグを自宅に送る。バッグを背負って走るためキャメルバッグなんているはず無く、これもあわせて送った。
  この時、なにを血迷ったか少しでも軽量化しようとしてタイツとレインヘルメットカバー、シューズカバーまで送ってしまいこの先困ることに。シューズカバーの嵩や重さなんてタカが知れてるのに、何をやってるんだろ。

□PC5 菅平 8/9 13:46
  キャリアトラブルの解消に1時間半以上かかってしまった。今日は宿まで余裕があまり無く、このタイムロスは大きい。

  それにやっぱり背中が暑い。自転車は軽くなってダンシング時の振りやすさはあるが…そもそもツーリング時って自転車左右に振らないから別に荷物積んでても問題ないのよね。肩にくる重さよりもこの背中からの放熱遮断は今後絶対に問題になる。

□PC6 信濃国分寺 8/9 14:37

  妻と連絡をとり、SR600Fujiのゴール地点になんらかのバッグを持ってきて貰えることとなった。

  折れた同じ物はできれば使いたくない。しかしこの量が入る製品はあまり無いし、何よりコイツはバッグが太腿に当らないのが気に入っていた。
  シートポストを使って固定するタイプを新たに買ってもらった場合、腿裏が擦れて違和感を感じる可能性がある。まだまだ先が長いことを考えるとそういったストレスは出来る限り受けたくない。

  国分寺を過ぎると(渋峠下り以外は)降ってもパラパラだった雨が本格的に降りだした。予定より遅くなった美ヶ原の登り。頂上に着く頃には登坂の熱さどころか寒さで震え始めていた。

□PC7 美ヶ原 8/9 18:55
  霧雨で周りがよく見えない。

  とにかく冷えた体をなんとかしなくてはいけない。雨の中、急いで着替えを決行。
  長袖インナーとカッパを着て少し進んだら屋根のある雨宿りポイントがあってガックリしたっけ。10mと離れてなかったのに霧で見えなかったのだ。

  この後は雨が激しくなるビーナスラインを寒さと戦いながら。
標高1600m地点での気温表示は12℃。美ヶ原は10℃くらいだったかもしれない。疲労感はあるが、それでもまだ出力は出せる。
  日も暮れて道沿いの全ての店は閉まっており、これで消耗しきって漕げなくなったら、体内で熱を発生できなくなったら終わりだなと感じる。エスケープしようにもする場所もない。なんとか集中力を保って霧ケ峰高原へ。

  深く前が見えなかった霧も、霧ケ峰を抜けると晴れてきた。雨も小降りになり、そのまま白樺湖のホテルへ。

□ホテル着 8/9 20:30
  実際はave20km/h弱、18:30頃の到着を考えていたため2時間程度の遅れか。ビーナスラインで既に日が暮れてしまったのが悔やまれる。
  雨天走行による体力消耗も激しいし、慣れないバッグで肩も痛い。

  宿の1階は焼肉屋。トラブルの疲れを吹き飛ばすべく焼肉を食べたかったが、今回のロングライド、途中飲酒は一切しないと決めていた。
  アルコールは筋肉の回復を遅らせる、分解するという説があるため、たまにはストイックに?走ることに集中してみようと思ったのだ。

  焼肉食べてビールを飲まないなんて無理な話だ。
カルビ丼とラーメンを注文。ラーメン終わっちゃったと言われ、「じゃあカルビ丼だけで」と告げたらご飯大盛りにしてくれた。

  予定より遅い到着、前日の睡眠も十分ではない。明日の出発は1時間遅らせたほうがいいかもしれない。