2017/04/20

「ブルベのすべて」本が出ます

  ブルベの本を書きました。
どんな本なのかちょっと紹介したいと思います。訂正やレビューなどはページ右上のタブをクリックしてください。

  以下プロローグより
  私がブルベと出会ったのは2004年の暮れ、Webで自転車の情報を探していたさなか、ある日記が目に留まった。
  それはフランスで行われた自転車イベントの参戦記。よくあるツーリング日記かなと軽く目を通した直後、書かれた内容の異常さに気づく。
  まず、どこどこで何分寝た、という情報が記載されている。自転車日記に宿泊先が出てくることはあっても、睡眠時間は普通書かない。しかもその睡眠時間は「5分」という単位なのだ。もうわけがわからない、日記を最初から表示し、一気に読み進めた。

  「ブルベのすべて」なんて言うとルールや装備などが書かれたガイドブック的なものを想像するかと思いますが、筆者としては[ガイドブック]○●○○○[読み物]くらいの位置づけです。
  ブルベという言葉を聞いたことがあるけどどんなものなのか良く知らない人、自転車に乗り始めたばかりで長距離ライドがしてみたい人、そんな人たちにも興味を持って読んで貰えたらと思って書きました。プロローグでの、私の気持ちを味わって頂けたらなあと。


■オススメする人
○長距離ライドに興味がある人
○ブルベの雰囲気を知りたい人
◎既にブルベに参加しており、この先もっと長距離の世界を覗いてみたい人

  本書には私がこれまで体験したこと、知っている情報を詰め込んでいます。その情報はブルベやロングライドに特化したもので、普通の自転車雑誌等では扱われないものが多く含まれています(メンテ方法や輪行の仕方など、他の雑誌やWEBで簡単に手に入ることは書いていません)。
  例えば、超ロングライドによる首の障害「シャーマーズネック」は海外ではメジャーな症例ですが、そこまで長距離走る人の少ない日本ではあまり知られていません。低ナトリウム血症の恐怖も、トライアスリートなど競技として自転車をやっている人には常識であっても、ブルベやロングライドで取り上げられることは少ないです。ハブダイナモに奪われる出力や、走行速度による消費カロリーの差なども書いています。

  それはちょっとばかりマニアックで、ただちに200kmに使えるのかというと、そうではないかもしれません。ですが長距離を走り続けている以上、いつか必要になります。「この先に何があるのか」を知るのは楽しくないですか?
  もちろんブルベの基本的なノウハウ、雨や眠気に対する対策もあります。眠気はグレーな部分であり、なかなか本として書きづらい話ですが、ブルベでは無視できない敵ですので詳しく説明しています。

  それから、
○全てを知り尽くしたベテラン
  であっても、「あーこういうこと、あるある」と読み物として楽しんで頂けたらと、200km以降の章は初参加の人を想定した架空日記をはさんで、ブルベというものを説明していく流れとなっています。

  荷物はこれで足りているのか、初めてのブルベ参加でドキドキして落ち着かない。一緒に参加する友人には「ジタバタしても仕方ないから寝とけ」と言われたけど眠れるかな。あれ? 電話が鳴ってる、会社?えっ? 明日出勤しろって……。
⇒DNS連絡の説明に続く

  ガイドブックとして、ブルベのルールや申し込み方法に加え、機材の説明なども載せていますが、サドルバッグはどんな利点や欠点があるのか、パニアバッグはどうか、といった教科書的な情報で、具体的な商品のレビューは載せていません(これらはあっという間に陳腐化してしまうためWeb情報には到底敵わない)。ですので
△来週ブルベで使う装備は何がいいのかすぐ知りたい
  という人にはすこし不向きです。
△100km走れるようになりたい
  人にとっても、有益な情報は少ないです。自身の走れる走れないに関わらず、200km超の世界を知るというのは面白いかと思いますが、本書では「まず100km走ってみよう」とそこまでの過程は軽く流しています。走行距離を50kmから100kmに伸ばすためのノウハウはありません。

  多少は読み物的な味付けをしたとはいえメインは自転車です。自転車用語に関しては詳しい注釈は入れず、かなり読者を突き放しています。
×自転車に全く興味がない
  肌のブルーベースのことかと手にとってしまった人は間違いです。向いてません。

  そうだ、購入ですが私から直に買うとちょっぴり私の懐が肥えるのでオススメします、ブルベや飲み会で会う前に言って頂ければ持っていきます。以下はAmazonのアフィリエイトリンクです。もちろん書店で買って頂くのも大歓迎です。



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  さて、発売後どんな評価が下されることやら。

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