2012年5月29日火曜日

BRM526静岡600km_2 帰りのモチベーション

○5/27
  高山のホテルα-1。目覚ましで3時に起床。
寝たのは21時ごろだったから睡眠時間は6時間ほど。まだちょっと眠いけど、これだけ寝れれば大丈夫かな。

  既にPC5のクローズタイムを過ぎており、急いで準備。
うー、やっぱり後輪の空気抜けてるっぽい。修理するか、とホテルの部屋で自転車を逆さまにして後輪取り外し。
  まずは空気入れに詰まった折れたバルブ先端、六角レンチで内側からグリグリ回しながら引っ張って取り除く。普段時間があるときはパンクはパッチで直す時が多いのだけれど、スローパンクは場所の特定が面倒だからチューブを新しいやつに変えよう。

  この新品のスペアチューブ、ツール缶の中でダメージを受けていたのか穴か開いていて空気が入らない。パッチで修理してタイヤをとりつけ、バルブエクステンダーもつけて空気を入れようとすると、やっぱり入らない。なんで?
  どうやらスペアチューブの先端がバルブコアの外れるタイプで、これとバルブエクステンダーのネジ部の形状がぴったりあわずに隙間ができて空気が漏れるっぽい。なんて使えないスペアチューブ。

  このBMCはまだ今年実走3回目、装備などは他の自転車の使い回しでこなれてないからこういう事が起きるんだな。完全に装備ミス。
  時刻は3時50分。デッドラインと考えていた4時まで時間がない。コンビニに行けば修理に使える何かが調達できるかもしれないけど、今は手持ちのもので。
  古いスローパンクしてるチューブを水をためた洗面台につけてパンク箇所を特定。水のあるところでよかった。パッチで塞いで修理完了。パンク修理パッチは2つしか入っておらず、これですべてのパッチを使い果たしちゃった。次パンクしたらアウトだけど、その時はコンビニで考えよう。

□高山ホテル出発 4:09

  4時を過ぎ辺りは明るくなりはじめてきていて、まわりがしっかり見えて走りやすい。
これから先は気温が上がりそうだが、まだ明け方で寒いかなと冬用のウインドブレークジャージで。最初の峠、宮峠の下りでは気温は5℃。冬用装備持ってきていてよかった。

  冬用ジャージに加え、ホテルでしっかり汗を流して着替えた後のため明け方5℃の峠の下りも寒くない。しばらく走ると下呂までの間に参加者が2人。前のPCを2:40に出ていたらこんなに遅くなることはないだろうから、この人たちもどこかで睡眠をとったのだろうか。

  この区間はスタートの標高590mに対し、ゴールが338mと下り基調。下呂までの下りは細い道で、ここは夜中だったら速度が稼ぎづらかったかもしれない。無料の立ち寄り湯があるらしいが、入っている時間は無いかなと通過。標高差350m弱の舞台峠を超えてPC5へ。

□PC5到着 7:54
区間距離 102.4km
所要時間 3:45
区間平均速度 27.3km/h
ここまでの速度(グロスタイム) 15.9km/h

  ホテル出発時には貯金がマイナス1時間半、タイムアウトの危険もとかなり焦ってたのだけれど、次のPCについてみればプラス1時間半。下り基調で100kmもあれば3時間は稼げるのか。パンクの焦りも忘れて、もう少し寝ててもよかったかなーなんて余裕も。

  このPCには河内さんや川合さんなど、知った顔が数名いた。ここまでの区間で6人に会っているし、このPCに8人ほど。
  600kmのブルベで夜が明けた次のPCのクローズ1時間前というと、少しの仮眠で走り続けている人、しっかり寝た人など、結構な人数が集まることとなる。参加者は40名ちょっとなのでここより後ろに1/3以上がいることに。

  川合さんはPC4でマコ母から、私がα-1に泊まったこと、当日プランで安くなることを聞いてホテルで寝たようだ。朝twitterで確認したら3時には出発していたため、会うのはもっと先だと思っていたら下呂のあたりで眠くなって仮眠をとっていたらしい。河内さんはいあかわらずのマイペースでうどんを2つ食べていた。それだけ食べれれば元気そうね。

  昨日は4つのPC全てで誰にも会わない寂しい展開だったため、このPCではダベりながら稲荷寿司やデザートなど、少し人間っぽいものを食べる。半袖に着替え、少し前に出た川合さんを追いかけて出発。

□PC5出発 8:22

  話していたこともあって30分近い休憩となった。河内さんなどは到着前からいて、出発時にもまだ出ていないからもっと長い。
  私も普段の(200kmや300kmで速く走る気のない)ブルベは30分以上の休憩が殆どだ。ただ、30分程度の休憩じゃ脚や疲労が回復するわけではないし、温まっていた脚がまた最初からやり直しになってしまって、休憩という意味では5分で補給だけってのと変わらないと思う。

  PC5を出発すると道の脇で止まっているカマノさんの姿があった。
一旦通り過ぎりるがトラブルかもしれないと思って停車。服を着替えていただけの模様。彼の様子もtwitterで追っていて、苦しそうなことを書いてはいるがなんだかんだ言って走っている。この時間にこの場所なら完走は大丈夫そう。あとは眠気が抑えられるか、だけど。

  昨日は速く走ったらそれだけ睡眠時間が確保できる、それが楽しみで最後まで集中できた。しかし今日は別に頑張る必要は無いわけで、気を抜くとタレそうになってしまう。それでは宿泊費を使って2日に分けた意味がない。今日もしっかり走るために泊まって回復したのに、ダラダラ走ってたら何のための宿泊だったかわからないと奮起。とりあえずターゲットを目指す。

  登りで何人かの参加者を抜くが、川合さんの姿は見えない。なかなか追いつくのは難しいかなと、十数km走り、200m強の登りもピークが見え始めた頃にようやく捉えた。

  追いつきながら「若者、前を引けー」と言うと、すごい勢いで加速してくれる。「凄い凄い、登りでも30km/hを下回る気配が見えないぞ」
「無茶言うなやー」の後に「あかん、あかん」と失速。「今回はブルベ的な走りをしようと思ってたのに、追いつかれたらこうなると思ってた」
「ブルベ的な走りって何よ?」「こう、もっと淡々と」

  というわけでチームα-1が結成。ここからは私が淡々と前を引く。
淡々と、といっても登りでは240Wくらい出ていて、これでしっかり後ろについてきてくれるから楽しい。この時間に走っている参加者はあまり寝ていない人が殆どで、平地はともかくとして登りでは脚があわない。

  誰かをひいているとタレずにすむ。それに私のクセというか走り方で緩やかな下りや速度が乗ってる時は脚を止めてしまうのが防げる。後ろの人を考えると下りでも脚を止めるわけにはいかない為いい練習になるのだ。(ローラーが苦手なのもこの辺り、持続して踏み続けられない所にあるように思う)

  そんなふうに人をダシにしながらPC6へ。今日は強い南風、向かい風で全然進まない。
昨日は西風、あるいは北風ではなかったか。逆だったら相当楽だったのに、なんで今日はこんなにも南風なんだ。

□PC6到着 10:43
区間距離 66.7km
所要時間 2:21
区間平均速度 28.4km/h
ここまでの速度(グロスタイム) 16.7km/h

  標高は70m。貯めていた位置エネルギーは全て使い果たしてしまった。折角の下り基調も向かい風で、そんなに時間は稼げなかったようだ。

  このPCではブルベに興味があるという若者に声をかけられる。とても若く見えて18歳くらい?と川合さんが聞くと28歳。今度グランフォンドなんたらに出るそうだ。28歳か、私が自転車に乗り始めた頃かな。確か速くなりたかったはずなのに、10年近くたった今でもたいして変わっていない。経験は積んで、何が楽しいか、何をやりたいのかは少しずつ見えてきた気もするが、これからいろいろやれる若者を羨ましく思う。
って私も他の参加者に比べれば十分若いか。まだまだこれから。

□PC6出発 11:12

  アイスを食べてゆっくりして川合待ち。
折角手に入れた優秀な人材を失うわけにはいかないと(はた迷惑な話ではあるが)一緒に出発する。

  PC6まで頑張って漕いだ後に30分という中途半端な休憩をしてしまったせいで、脚が動かない。またアップからやり直しな感じ。ここから先には1000m近い登りが待ち構えているはずだ。徐々に回復させて、と回していると道路は凄い渋滞。
  片側通行の工事、あるいはショッピングモールでもあるのかなと思ったら、どうやら自然渋滞らしい。渋滞区間は5kmほどにも及び、その間はダラダラ進むのみ。最後の峠に差し掛かるころには渋滞は解消されていたが、脚はまったく温まっていなかった。

  最後の峠くらい集中して走りたかったのにどうにも脚が回らない。
さっきの区間の登りは240W程度、今は200Wがやっとの状態。気温も高く、直射日光を浴びてフラフラする。熱中症にでもなりそうだ。

  明らかにペースダウンしているので、この速度じゃ後ろの川合さんも物足りないだろうと「もう速度出ないから先に行っていいよ」と振り向くと既にいなくなっていた。バイクが高速で追い抜いた時にあれについて先に行ってしまったのかもしれない。チームα-1崩壊。

  ここからは一人で淡々と。登りもピークに近づき、木陰で直射日光が遮られるようになると出力も戻ってきた。
  それに練習をしているのか揃いのチームジャージのロード乗りが何人か登っていて、ブルベサイクリストとして負けるわけにはいかん、と勝手にライバル視して追い抜いていったら元気が出た。単純なので競っていたほうがやる気になるらしい。

  1000m超と思っていた峠ピークは700mほど、身構えていたのがやや拍子抜けしながら次のPCへ。

□PC7到着 13:42
区間距離 62.9km
所要時間 2:30
区間平均速度 25.2km/h
ここまでの速度(グロスタイム) 17.1km/h

  PC7にも何人かの参加者がいた。
川合さんを待とうかなとも考えるが、そこそこやる気になってきたので単独走でもタれずに走れるだろう。PC5出発時に言っていた16:30到着を目標に頑張る。

□PC7出発 13:53

  もう峠もない。あとゴールまで61km、パレードランのような気分だ。(って私にとっては峠があったほうが飽きなくていい)
が、強い向かい風峠でなかなか速度は出ない。200wちょっとで淡々とゴールまで走る。

  残り20km強になったところで、後ろに人の気配が。参加者がついているのかな。

  ブルベで他人と話す話さないなんて個人の自由だし、前を引き続けることに関しては別に何も感じないんだけど(空力的に後ろに人がついていると前もほんの少し有利になるしね)、後ろに人がいるかで路面状態の手信号や、信号での急停止など走りも若干かわるため、一声かけてくれればいいのにと思う。別にこんにちはとか、あとちょっとですねとか、ほんと他愛もない言葉で後ろについていく気なのを知らせてくれると有難いのだが。まあ音で後ろにいるのはわかるから別にいっか。

  信号待ちで何か話そうと振り返ると反射ベストを着ていない。どうやら参加者ではないロード乗りのようだ。そのうちいなくなるだろうと話もせずに淡々と走る。ここから先は市街地通過で、練習として走りやすいコースではないはずなのに、何故か後ろにいるロード乗り。なんでだ?なにか気に障ることでもしてついてきてるのか?それとも鈴木家ファン?

  流石に変だなと思って聞いてみるとブルベ参加者。反射タスキをジャージの後ろに固定しているスタイルだったため、前からだとわからなかったようだ。ビックリした。練習として走ってるならいくら向かい風とはいえ、疲れてダラダラのおっさんの後ろについて走る意味なんて全くないし、道も同じだし、どういうわけだろうと怖くなってきてたところだった。

  最後は形だけスプリントしてゴール。あー今回も集中して走れてよかった。

□ゴール 16:22
区間距離 61.1km
所要時間 2:29
区間平均速度 24.6km/h
ここまでの速度(グロスタイム) 17.5km/h

  iBikeでの出力表示は(特に向かい風や追い風区間で)正確では無いのだけれど、全体の平均で見たらそこそこ正しい値になっているはず。

□1日目
平均出力: 153W
NormalizedPower: 175W
平均速度(メーター読み): 26.0km/h

□2日目
平均出力: 143W
NormalizedPower: 167W
平均速度(メーター読み): 27.0km/h

  うーん?最近ブルベを頑張って走ることなかったから、この値がどの程度なのかさっぱりわからん。
私の傾向としてロングライドでは(本文で書いたように脚を止めることが多いので)IFはホビーレーサーの皆と比べると低めなんだが、もうちょっと出てもいい気がする。

  今回のコースを24時間で走ろうと思ったら、夜間走行での速度低下を考えるとしっかり休憩した2日目と同じだけのパフォーマンスを300km走った後に連続して出さねばならないわけで、まだちょっと無理だなあ。
  この週はトレーニング3週目の最後で疲れも溜まっていたため、これで休養明けたらもう少し伸びてるはずと思いたい。

2012年5月28日月曜日

BRM526静岡600km_1 自転車の苦しみ

○5/26
  先週に引き続き、今回のブルベもBMCで全力で走ろうと思う。
ただやっぱり今の状態で600kmを一気に走れるとは思えないし、木曜に実家の浜松まで走った感触では疲れは非常に溜まっていてどの程度のパフォーマンスが出せるのか全くわからない状態。

  310km地点の高山、360km地点下呂、410km地点中津川あたりの宿を事前に検索。しっかり寝て2日にわけて走る作戦で行く。
  乗鞍600と名のつく今回のコースはそれなりの山岳コース。前半高山までの獲得標高はルートラボのデータで3780m。高山の標高がスタート地点より600m高いのもありタイムは稼げないはず。25km/hペースに1時間加算して、高山到着は13時間20分後と想定。
下呂は安宿が見つからず、遅く入れるビジネスホテルでも21:30が門限。これはギリギリか。

  前日は近場の宿がとれなかったカマノさんが実家に泊まり、朝4時に2人でスタート地点へ。5時には着いて、受付、車検、そしてスタート。
案の定真っ先にスタートした市川さんを追い、すぐに合流して市街地の間は一緒に走る。一緒にといっても後ろにつかせて貰ってたんだが。

□スタート 5:52

  東名を横切り、信号が少なくなったあたりで前に出て引く。しばらくすると市川さんと(もう一人)はいなくなっていた。
  確かPC1までは登りは無かったはず。この区間は数人でまわして時間を稼ぎたいところであったが、平坦といっても小さなアップダウンはあるし、市川さんはポジションが低くて綺麗で、風よけの効果は薄い。たぶんこのまま一人で行ったほうが速くつくだろう。集団に追いつかれたら乗ればいいし。

  途中ミスコースの後(ロスは1,2分程度)、信号待ちでもたもたしてると市川さんが追いついてきた。「速いねー」というようなことを言われるも、「今日は300kmで寝るつもりです」(最後まで走りきる市川さんと違って前半飛ばしてるだけです)と返答。振り千切って一人旅。

  出力は200~220W程度を維持。もっと飛ばしたくなる気持ちを抑えれてはいると思う。ただ今の状態で、このペースで本当に300km持つのかがよくわからない。これで200kmくらいでタレてたらかっこ悪いぞ。

□PC1到着 8:20
区間距離 71.2km
所要時間 2:28
区間平均速度 28.9km/h
ここまでの速度(グロスタイム) 30.5km/h

  スタート時刻が6時より8分ほど速かったため、実際は29km/h程度でもグロスタイムは30km/hをオーバー。序盤の数回の信号待ち、ミスコースを考えるとこんなものか。

  このPCでは水とゼリーを2つ買い、ごみ箱の前で胃に流し込む。
これで休憩時間は5分、私としてはもう限界に削っているつもり。もしかして速い人はヘルメット被ったまま入店とかしてるんだろか?

□PC1出発 8:25

  本格的な登りはPC2~3だと思っていたら、PC2を前にして見覚えのある峠に差し掛かる。
あれ、もう登りだったのか。確かこの峠(新野峠)は1000m以上まで登った記憶があるぞ。淡々と登りへ突入。
  ここでスタッフの小松平さんが通過チェックをしていたようだが、市川さんを車で追い抜いた時点で先頭だと思ったらしく会えなかった。

□PC2到着 11:57
区間距離 88.7km
所要時間 3:32
区間平均速度 25.1km/h
ここまでの速度(グロスタイム) 26.9km/h

  うん、悪くない。少し早いスタート、PC1までの貯金のためにここまでのグロス速度は27km/h近く、区間速度でみても25km/hを上回っている。1000m超の峠を越え、このPC2の標高が400mという中で十分満足できる速度ではないか。それに峠では4回あった片側交互通行の信号にことごとく止められてるし。やっぱり速く走ろうと思っている今回も、こういった信号が鬱陶しく感じる。困ったもんだ。

□PC2出発 12:05

  コンビニではゼリー4つという悲しいほど豪華な食事にしたのに、なぜこんなに時間がかかってるんだろう?twitterに一言呟いたのと、トイレとレジ待ちがあったんだっけか?走りで3分短縮するのは大変で、休憩を削るほうが遥かに容易い。

  PC2を出ると疲れが見え始めてきた。ここまでセーブして走っていたつもりだったのに、実際は「かかっていた」のだろうか。
150kmでもう失速してしまうのかな、とボヤキながら回す。既にセーブしなくても出力は200W程度になっている。まだ落ちてはいないが、このままのペースで走れるんだろうか。

  ややアップダウンのある153号線脇の道を軽快に北上、その後は権兵衛トンネルへ。
権兵衛トンネルまでの東側からのアプローチは一直線に続く心が折れそうな登り、と記憶にあったが案外たいしたことなく登れた。1165mまで登ったあとは890mまで下ってPC3へ。

□PC3到着 14:42
区間距離 66.1km
所要時間 2:37
区間平均速度 25.3km/h
ここまでの速度(グロスタイム) 26.0km/h

  この区間も25km/h維持(コンビニ休憩の時間を除いてではあるが)。226kmで8時間42分と25km/h平均からまだ20分貯金がある。
出力はそんな凄い速いってほどは出ていないんだが、淡々と休憩少なく走っていればこのくらいのタイムにはなるのだろう。

□PC3出発 14:50

  このPCでも水分補給&ゼリー4つ。以前加藤さん?か誰か言っていたがオニギリはご飯粒が鼻に詰まることがあるし、正直今は咀嚼力とか、走ること以外に力を使いたくない。それにしても休憩短くできないな。

  ここからは開田高原までの登り。峠中腹で風が吹くことってあまりないのに、ここでは強烈な向かい風。
あてにならないiBikeの風速計では10km/h以上は出ている。それなりの斜面でこの風は辛い。峠ピークのあたりでは10km/hを下回る失速っぷり。コースプロフィールを予習していないため登りがどこまで続くかもわからず今回のブルベで最もキツイ登りとなった。

  GPSの等高線は1800m超まで登りが続いていて、このままではかなり時間を失ってしまうと焦り始めたあたりでトンネル。よかった。ピークは1270mほど。

  トンネルを抜けて一旦下り、小さな登りを越えた先に広がっていたのは雪が積もる御岳山。
「うわー」と思わず声が出た。綺麗だ。止まって写真を撮ろうかと思う。高々1分の時間もかからないだろう。ただ今日のテーマは「走る」ことだったし、手持ちのDP1では広角すぎて綺麗に撮れそうもなかったので断念。記憶に残っているからいいや。妻とサイクリングしに来なきゃいけない場所がまた増えちゃったな、と絶景を後に。

  361号工事区間を迂回し、標高1350m。
気が付くとここで25km/h平均を10分ほど下回っていた。当初予定していた時刻よりもだいぶ早く高山に着けそうではあるが、なんとなく基準となる25km/hを切るのは悔しい。十分取り返せるはずと寒さを感じ始めた峠をウインドブレーカー無しで急いで下る。

  そういえばこの道は昔中部600kmで通った道ではなかったか。あの時は折り返し地点で妻も私も眠くて危険だったのでネットカフェに入って休憩、タイムアウトで諦めてダラダラ帰っていたところをここでスタッフに遭遇したんだっけ。で、PCでタイムアウトしても最後が間に合えば認定出せると言われて、切れた気持ちを奮い立たせて頑張りだした矢先にパンクしたんだよな。

  そんなことを思い出しながら長いトンネルを通過。後輪プシュー。なにこのタイミング。
あわてて修理。開田までの登りで時間かかっちゃったし、このパンクで市川さんに追いつかれちゃうかもしれないな。

  持っていた携帯空気入れは、バルブのネジに先端をねじ込んで固定するタイプのもの。これで空気を入れている際、バルブエクステンダー(使っているホイールはリムハイト50mmなのでエクステンダーで延長している)の先端が折れた。エクステンダー自体は前後についているため、入れ替えればなんとかなるが、折れた先端が空気入れに残ってしまっていて使えない。4気圧くらいは入っていると思われるのでこのまま次のPCに向かうか。確かスタッフが居るという話で、空気入れを借りれるかもしれない。

□PC4到着 18:26
区間距離 83.5km
所要時間 3:36
区間平均速度 23.2km/h
ここまでの速度(グロスタイム) 24.9km/h

  くー。ave25km/hから3分の遅刻。パンクさえ無ければ確実に上回っていたのに。
それよりここまでくる間、4気圧ほどあると走り出したわりにはあまりに後輪からの衝撃がマイルドで挙動も不安定に感じた。手で押してみるとわかるくらいに凹む。これはさっきよりも空気減ってないかしら。

  スタッフのたけっちさん、マコ母さんに挨拶。残念ながら空気入れは無いとのこと。
スローパンクしているかも、と後輪を確認しているとたけっちさんがタイヤに埋まった金属の点を見つけた。直径1mm弱のその金属片、引っ張り出すと長さは2,3mmでホチキスの針を太くした感じ。これだ、これが原因でパンクして、刺さったままだったからチューブに傷がついてスローパンクしたのかもしれない。

  修理した時に内側からチェックしたつもりだったんだけど、急いでるとダメだな。もっとちゃんと時間かけて直せばよかった。
ただスローパンクは、実は空気を入れた時から今の空気圧だった可能性もあって、しているのかどうなのかははっきりわかならい。
  今の時間なら次の宿泊予定地である下呂を十分に目指せたが、スローパンクの可能性、それにこのPCでスタッフと話していたらすっかり体が冷え切ってしまったのもあって、ここ高山に宿泊を決意。パンクかどうかは朝確認すればいいだろう。非常用にツール缶にもう一つ小さな空気入れを入れてあったのを思い出して空気を補充。

  事前にチェックしていた安宿が満室で空き無し、マコ母が近くにα-1があるというので調べてみると、当日限定と安く泊まれるプランがある。これを予約し、高山ラーメンの場所を聞いてホテルへ。

  ホテルチェックインは19時30分。
PC4のクローズタイムは翌日2:40だが、次のPCまでの100kmという距離を考えると4時に出れば取り返せるはず。タイマーは3時にセット。
ラーメンを食べ、コンビニでお菓子を買い込み、女子バレーを観る。twitterを見るとまだかなりの人がPC4へ向かう途中のようだ。ここからは寒くもなるし、眠気もくる。疲れも溜まっていて大変だろう。

  こうしてホテルでゆっくりしながら知人の走行状況を見ているとずいぶん気楽で上から目線のように思われそうだが、今日は私も十分苦しんだと思う。アキレス腱も痛いし、東北で痛めた膝も治っていない。それに直前に痔!

  ブルベの苦しみは何かと聞かれたら、私は眠気と寒さを挙げる。
ただそれは自転車の苦しみではなくて、そういったものを何度も経験するうちに私が求めている苦しさとは違うんじゃないかと感じるようになってきた。しっかりトレーニングし、そのうえで速く走って苦しんで大量の睡眠時間を確保する。たくさん寝れるのは頑張ったご褒美だと考えると最高に嬉しい。
  600kmを一気に走れる人は日々のトレーニングでもその日の走りでも私より苦しんでるわけで凄く尊敬するが、今の私では眠気で危険なく走るのは難しい。

2012年5月25日金曜日

東北1700_10: 劇的な滑り込みゴールを見る


  竜泊ラインは激坂ではなく、ゆるやかにずっと登っていく斜面。


  頂上付近から竜飛岬を。海の向こうに北海道が見えます。


  南側。九十九折が海に向かって下っています。いい眺め。


  自転車込みでもう一枚。


  妻は、私が「タイムアウトしてもいいじゃん」と言いながらも時間間際になると急かすのがわかっているので、写真を撮ってる間も先行して下り。


  九十九折が終わると海岸線を一直線。


  十三湖。
昨日から十三湖○○kmって標識を何度も見ていたので、どんな大きな湖かと期待していました。海と一部が繋がっていて、湾のようになっている湖です。海水と淡水が混合しているそうです。


  特産品はシジミ。中島さんと池田さんがシジミラーメンを食べながら手を振っていました。
このペースで次のPCに向かっても到着はクローズギリギリで1トラブルでアウトな時間なのに、2人とも余裕あるなあ。


  1組だけ花見をしている人たちがいた、なんて他の参加者の日記にはありましたが、私たちが通った時は誰もいなかったような。


  岩木山が近づいてきます。最後はアレのまわりをグルっとしてゴール。


  その前に最後のPC。クローズまで20分前くらいでした。
アキレス腱が痛いといっている参加者がいます。腫れてしまっていて見るからに痛そう。
効果があるかどうかわからないけどアキレス腱炎用のサポーターがあるよ、と見せます。品名などちゃんと伝えれればよかったかな。

  中島さんはその後に凄い形相で到着。時間ギリギリなの気づいてなかった、って…
「池田さん間に合うかなあ」なんて心配してたらあっさりと彼も到着。全く、この人たちのマイペースぶりといったら。


  PCからはまた登り。この辺りから本格的な斜度になってきます。
アキレス腱炎はここ2日で回復傾向でしたが、階段登って少し痛めたためここからの登りは全部ダンシングで行きます。
体重をかけるだけの変なダンシングするとアキレス腱は痛まないのです。


  そのかわり登りのピークに着いた頃にはすっかり膝が死んでいました。
ここからは下りです。


  最後尾の皆で下りましょー。
といっても鈴木家は下り遅いので後をマイペースで。

  しばらく下ると途中で皆が止まっています。どうかしたんですか?
池田さんのリアキャリアに積んでいたお土産が落ち、鉄の泥除けに当たって泥除けがタイヤに巻き込んでしまったそうです。
  泥除けはグニャリと曲がっていました。私も以前金属の泥除け使ってたことあるんですが、これタイヤに巻き込んじゃうとタイヤが削れちゃうのよね。外野が何人いてもなんの役にも立たないので、池田さんを見捨てて他の人はゴールに向かいます。頑張って。

  辺りは暗くなり始め、岩木山ふもとのリンゴ園並ぶ中を走ってゴール。
コンビニ前でパスタを食べて休みます。池田さんは来ません。「今何時?」「18:59」
あー池田さんダメだったね、そろそろ宿に向かおうかと立ち上がろうとした目の前にライトの光が。


  池田さん池田さん、まだ間に合うよ、急いで。
直後カッチンさん?も到着。2人ともレシートは19時ジャストのギリギリゴール。よく間に合ったなあ。

  先に行っていたはずの中島さんはゴール直前で迷い、近くの女子高生に場所を聞いたらゴールと違うサークルKだったようで、タイムアウトという残念な結果に。


  ここから宿までは20kmあります。しかも走ってきた道を戻って岩木山ふもとまで。
弘前は桜祭りの最中な宿がとれないとの話は聞いていたのに、予約したのは出発3日前だったので遠い場所になってしまったんです。
予約するときは遠くても別にいいやって思うのよね。いざブルべ後に走るとなると…


  あれ?今日の20kmは辛くない。
妻も、コース的には昨日よりキツかったはずだけど20km走っても大変じゃないと言ってました。なんでだろ。


  健康ランド併設の宿。和室でした。
普段ベッドなので宿は洋室予約が多いのですが、売店で買ったツマミを食べるのを考えると和室のほうが広々としてていいかも。


  なんせ近くのコンビニまで6kmあるんです。レストランもやってないし、今日も寂しいツマミ夕食。
くまげらアイスは蕎麦の香りが強くて美味しかったですけどねー。


■5/2
走行距離: 230km
累積標高: 2286m

■ここまでの累積: 距離 1111km, 標高 8893m



2012年5月24日木曜日

東北1700_9: ごらんあれが階段国道

  竜飛岬へ通じる国道339号は生活道路のような細々とした道でした。


  遠くに見える飛び出た部分が竜飛岬?
と思ったらあれは帯島というのだそうで。


  ここでブルベ参加者の中島さんに会いました。
突き当たりに食堂があるよと言いながら引き返して行きます。あれ?なんで引き返すんだろう、GPSのルートはこの先を左折ってなってるけど。


  帯島から竜飛岬側を撮影。
斜面に見える階段が日本唯一の階段国道です。


  道路の突き当たりには津軽海峡亭。

  時刻は10時半、この時点で貯金はほぼゼロ。
PC1からしばらく食事できる所が無いというのは、一般的な参加者の速度で走っていたらこの店が開いていないってことだったんですね。

  店で食べれるならさっきのコンビニで食べなきゃ良かった…


  店内にはイカ釣り漁船のランプが。


  妻はイクラウニ丼。あれ?イクラ嫌いじゃなかったっけ?
マグロウニ丼を頼んだのに、間違えられたようです。作り直しに時間がかかるということでそのまま食べます。


  可哀想に思えて私の海峡丼のマグロを分け与えてしまいました。たった2切れですけど。


  ウニイクラ丼より安い海峡丼のほうがお得な感じがするなあ。
妻はイクラも久々に食べたら美味しかったと負け惜しみを言っています。コピーイクラは鼻が赤いんだよ、と知識をひけらかしてやりました。


  島にポツンと建っている津軽海峡亭を後にします。


  これが夜の日本海を燦々と照らすイカ釣り漁船かー。

  食事前にすれ違った中島さんたちは、階段国道でなくて一般道に引き返していたようです。
富永さんがルートラボに上げていたGPSデータは階段国道を通ることになっているので、貯金はマイナスですが登らざるを得ないでしょう。


  登りたいものの入り口がよくわからない…
この先で正解なのですが右折した後は民家の間の小道となっていて、私有地では?と焦りました。


  ようやく階段が始まりました。押します。


  折角直ってきてたアキレス腱炎が、こういうことするからぶり返すんだよな。


  階段から見える海はいい眺めです。


  ここはまだ中腹の休憩所のあたり。


  車道合流部分に辿り着きました。こちら側からはわかりやすいです。
この階段国道、前日の寒風山と同じく結構な数の(アホな)参加者が登ったと思われます。


  登り切った西側には更に階段が。この先が展望所?
しかし「階段村道」という表示が気になります。普通だし。あまりに普通なので登りませんでした。


  ま、こっからでも良く見えるからいいや。
この写真を撮った展望所では津軽海峡冬景色が延々と流れていました。


  ここからは登坂の始まりです。
気温は14℃で海岸線を走っていた時は肌寒かったのですが、日差しが強く風が無いと暑く感じます。
長袖&タイツを脱いで、急いで先行してる妻を追いかけないと。この登りの長さ次第では本当に次のPCに間に合わなくなりそうです。

  「別にタイムアウトしてもいいんじゃない」なんて気分でしたが。



2012年5月23日水曜日

東北1700_8: 東北は桜満開

  5/2。
4日目の200kmは青森を竜飛岬までぐるっとまわるコースです。


  スタート地点はホテルから6kmほど南の道の駅つるた。
昨日は200kmで楽なコースだったので今日DNSって人は余り居なさそう。むしろ増えてる?


  南西に見える雪の積もった山は岩木山。なんだかカキワリみたい。
帰りはあの山の周りをぐるっとまわって弘前まで。


  桜が綺麗に咲いています。
走りながら撮るのは好きじゃないのであっという間に最後尾に。

  さらにオナカの調子が悪くて駅のトイレにピットイン。


  駅に寄ったついでに写真を撮って行きましょう。


  この電車は走れメロス号。太宰治が沿線出身であることからつけられたようで。
車内には文庫本が置かれているらしいです。


  ここ芦野公園は桜祭り真っ最中。


  松と桜。


  あ、他にも足を止めて桜を撮ってる参加者がいました。


  芦野公園の隣、藤枝溜池の向こう側にも桜が咲いています。

  この後はややアップダウンのある内陸の道を通って津軽半島を北へ。


  海岸線に出ました。このまま海岸沿いを走れば竜飛岬です。


  またカモメが。


  あんなところにも。


  PC1には最後尾で到着。既に参加者の姿は少なく、眠いーとかトラブルでーって人ばかり。
ドリンクだけ買って竜飛岬のあたりで食事をしようと思っていましたが、この先に食事ができるような店は全然無いとの情報があり、ここでしっかり食べることにしました。東北まで来てサークルKのコンビニ寿司。最高です。


  義経海浜公園。
平泉で自害したはずの義経は何故かこの海岸にある大岩に甲を捧げて北海道に渡り、挙句の果てにモンゴル帝国を創っちゃうなどトンデモな死後を送るのでした。